
『セラミド配合のスキンケア』や『お肌に優しいミネラルコスメ』で評判のETVOS(エトヴォス)。
今回は、ETVOSの商品企画とPRのご担当者様にお話を直接伺ってきました!
- エトヴォスってどういう会社?
- 成分や製品へのこだわり
- 製品開発・企画の裏話
など、普段は聞くことができないエトヴォスのお話をたっぷり聞いてきました。
私も肌が敏感で、大学生の時に初めて使ったファンデーションがETVOSのミネラルファンデでした。
なので、製品の良さやこだわりなどについては知っていたつもりなのですが・・・
2時間たっぷりお話を伺うと
- お客様への思い
- 製品への思い
が想像以上で、『ここまでお客様に寄り添っているブランドってないよね!』と、より一層ファンになってしまいました。
エトヴォスを使ったことがない人も、すでに愛用しているよって人にも参考になると思うので、ぜひ読んでいってください^ ^
この記事の目次
ETVOS本社に到着!
ということで、大阪のETVOS本社にお伺いしました!
ETVOS本社のエントランスはとってもオシャレ!
最近新発売されたヘアケアなど、注目アイテムがオシャレに展示されています。
この時点ですでにテンションが上がってしまったのですが、それを抑えつつ担当者の方とご対面。 早速、お話を伺ってきたいと思います。
ETVOSってどんなブランドなの?
管理人Carina(以下Carina):本日はお忙しい中お時間とっていただきありがとうございます。
最初にお伺いしたいのが『エトヴォスってどんな会社・ブランドなの?』というところです。
詳しく教えてください!
ETVOSご担当者様(以下ETVOSさま):はい。実は、エトヴォスはスキンケアから始まったブランドなんです。
もともと、社長の尾川が20代前半の時に大人ニキビに悩まされて、自分でニキビに関する情報サイトを作っていたんです。
そうしたら、同じ悩みを持つ人がすごく多くて、どんどん読者がついてきたんですね。
そういったこともあり、自分で自分の肌に合うものを作ってみようということでアクネラボというブランドを立ち上げました。
その後、今も役員におりますが、皮膚科学の研究者である高岡幸二と一緒にETVOSを作って、2007年にアクネラボからエトヴォスに変わったという経緯があります。
エトヴォスのブランドのコンセプトとして、「毎日続けるケアをシンプルで上質なもの、使いやすい、続けやすい価格で提供する」ということをポリシーにしています。
また、きちんとナチュラルで肌に優しいだけではなくて、科学から導き出した良いもの(ナチュラルサイエンス)というものと真摯に向き合って作っているようなブランドになっています。
「ETVOS」はドイツ語とラテン語の造語なのですが、「人と人とを繋げる美しさ」という意味が持たれています。

「人と人とを繋げる美しさ」という意味をもつブランド名
お客様も今敏感肌の方が多いので、エトヴォスのスタンスとしてはお客様(女性)と寄り添って行きたいと思っています。
Carina:寄り添い上手なブランドなのですね!
ETVOSを使っている立場としてはとっても安心感のある響きですね。
ETVOSの成分・製品へのこだわりについて
Carina:先ほどのお話の中で、科学から導き出した良いもの(ナチュラルサイエンス)と真摯に向き合っていると仰っていたのですが、ナチュラルサイエンスとは具体的にどういうことなんでしょうか?
ETVOSさま:ナチュラルサイエンスとは、皮膚科学と言われる肌の生理学的な構造や営み、メカニズムをわかった上で、メカニズムにあったものを取り入れていこうという取り組みです。
簡単にいうと、肌にとって必要なものを成分に使っていこうという考え方です。
例えば、お肌の乾燥に対して、水分と油分だけでなく、肌そのものの保水力を高めるためにセラミドが必要になっています。
ただ、セラミドは日々の生活習慣で流れてしまいますし、生成が難しい成分です。 それをきちんと肌に与えてあげることで、肌が潤っていられる状態を作ってあげる。
そんな、きちんと健やかにする成分を製品に使っています。
そして、全部がナチュラルな植物由来ではないですが、なるべく植物由来で肌にとって自然なものを作るという、ナチュラルサイエンスの二軸で商品を開発しています。
Carina:なるほど!では、肌の構造やメカニズムをわかった上で作っているから他社とは違った製品が出来上がるんですね。
ETVOSさま:そうですね。やっぱり使っている成分や種類を厳選していますね。
今はセラミドスキンケアは増えていますが、エトヴォスは比較的早い段階でセラミドを製品に使っていました。
セラミドという言葉を広めたという意味ではパイオニアです。
肌はいきなりは綺麗にならなくて、土台があって初めて次のステージに行くのかなと思うので、それを忘れずに製品を作り続けています。
もちろん最先端の技術を取り入れることもできますが、それよりも、いつもどこかで『敏感肌で困っている人がいる』ということを頭に入れています。
セラミドスキンケアが知られるようになった今、改めてETVOSの良さはそこにあると感じています。

「最先端よりもお肌に本当に必要な成分を」という思いで作られたETVOS製品
ETVOSの歴史と現在について
Carina:そういえば、ETVOSが2007年に始まったということは、10年以上の歴史があるブランドなのですね。
知りませんでした!
最初のスキンケアから、現在のコスメやヘアケアなどのアイテムが発売されるまではどういった経緯があったんですか?
ETVOSさま:エトヴォスは今年でちょうど11年目、12年目になろうというところです。
最初に作ったものがVCローションという製品で、パッケージは変わってるんですけど、中身はその当時と変わらず今も大変人気のものとなります。

昔から人気のVCローション
そのあとにですね、ニキビの方だけでなく、肌そのものが弱い方ですとか、敏感肌の方に向けてセラミドというものが肌を健やかにするために欠かせないということで、「セラミド」が入ったシリーズのラインを作り始めました。
今は
- セラミドの入ったモイスチャライジングライン
- ビタミンC誘導体が入ったバランシングライン
- エイジングケアのバイタライジングライン
という3つの柱があります。
ETVOSは色々新商品も出ているんですが、きちんとこの3つの柱で様々な方の肌に合うように、シンプルな設計にしてお届けしています。
その後、スキンケアだけを一生懸命よくしてもなかなか肌が良くならないということに社長の尾川も20代後半から気づき、『クレンジングが不要のメイクを作ろう』と行き着いたのがミネラルのコスメでした。
そして、日本で初めてミネラルファンデーションを発売しました。

ETVOSミネラルファンデーション
よくミネラルコスメの会社ですよねとか言われますけれども、クレンジングが不要のメイクでミネラル、ミネラル系のメイクものとスキンケアという柱になっています。
公式サイトETVOSミネラルファンデ詳細を見る
エトヴォスも成長してきまして、今年5月に初めてヘアケアラインも出ました。

ETVOSのヘアケア
ユニークな「スキンケア発想のモイストヘアケア」シリーズということで、頭皮のケアもしつつ、ノンシリコン・ノンカチオンというところにこだわってヘアケアを出すということで、本当にかなりアイテムとしてはこだわっています。
特に、頭皮の乾燥や髪がぺちゃんとなりやすい、まとまりにくいというような人に試していただきたいです。
公式サイトエトヴォスのヘアケアシリーズ詳細をみる
Carina:10年の間にエトヴォスはどんどん進化していっているのですね!
10年という歴史の中で、エトヴォスが変わっていったところと、変わらずに守り続けているものってどういったものがあるんでしょうか?
ETVOSさま:商品はバージョンアップしていっていますね。
2007年に初めてセラミドケアシリーズを出したんですが、そのころはヒト型セラミドはかなり高級な成分だったんです。
2015年の時にスキンケアシリーズをリニューアルしまして、そこで私たちの根本であるセラミドというものを新しくしています。
年代に沿ってより良いセラミドを使っているというのがポイントかなと思います。
スキンケアもトレンドがあるのですが、トレンドを追いかけるのではなく、肌を整えて毎日健常な肌を導いてあげるというところがスキンケアの変わらないところかなと思います。
メイクは大人が取り入れやすいことやトレンドを意識しています。

ETVOSのコスメ
一昔前まではミネラルメイクっていうと『肌に優しいけどなんかちょっと垢抜けない』というところがあったんですけれども、そこから脱却して、トレンドもありつつ肌に優しいものというものを追求しています。
昔はより一層、真面目さが前面に出ている感じだったんですけど。
でも、学級委員長も、もうちょっと色気があってもいいよねって。
コスメなので、ワクワクする部分とか持ってて嬉しいとか、そういうブランドにしていくためにも、そこはメイクの力は大きいのかなと思っています。
ここ数年は割とメイクで『あっ、こういうブランドだったんだ』って知っていただいて、スキンケアのことも知っていただく機会も増えています。
エトヴォスは肌に優しいだけでなく、持っていて嬉しいブランドになっているのかなと。
そういった魅力をよりお伝えできるようになったかもしれないですね。
ヘアメイクアップアーティストの河北さんとのコラボについて
Carina:メイクは、ナチュラルだけどトレンドも意識したものを作っているんですね。
確かに、ETVOSのコスメは持っているとテンションが上がります!
そういえば、ETVOSといえばヘアメイクアップアーティストの河北さんとのコラボ商品も多い印象があるのですが、あれはどういった経緯があったのでしょうか?
ETVOSさま:河北さんとのコラボですが、2015年に始まって3年が経つというところです。
もう第7弾まで来ていまして、数々のものが世に出ていますね。
河北さん自身も、モデルさんとお仕事する中で『モデルさんの肌が1回のお仕事で荒れてしまうんではないか』という心配とかをいつもしていらっしゃって。
安心して使いたい、でも自分もメイクアップアーティストとしてのクオリティも保ちたいしということを思っていらっしゃったようです。
あと、河北さんも、アトピーまではいかないけど肌が弱い方でして、そういう人の気持ちがすごくわかるというところで意気投合して、というところなんです。
昨年の『ミネラルUVグロウベース』というツヤの下地なんかもいろんなベストコスメをいただいたりして、ファンが多くつきました。
河北さんとのコラボは「誰でも簡単に綺麗になれる」というコンセプトでやっているので、テクニックが本当にいらないんです。
使い方ガイドを作るときも簡単すぎて困るくらいで。
それくらい誰でも使いやすいものにしているのと、アーティストさんならではの仕上がりをエトヴォスの処方の中で叶えるというのが実はすごく難しいことで。
他社さんだったらシリコンを使ってどうにかなるものを、どうやってそれをやるかというのも商品部の方で何度も試作してというところで1個1個大事に出してきたというラインになっています。
公式サイト 河北さんコラボアイテム『ミネラルUVグロウベース』詳細はこちら
エトヴォスの製品開発について
Carina:確かに、エトヴォスはなるべく自然由来でお肌に優しい成分を使っているので、製品開発は大変そうですね。
一番大変に感じるのはどういった点ですか?
ETVOSさま:原料の選定がやっぱり大変です。
まず、防腐剤のパラベンが入っていないのと、シリコンは使えない。
テクスチャーがいいものって結構シリコンで割とかんたんに実現できるんです。
あとは界面活性剤も厳選されています。
限られた成分の中で開発をするっていうのがかなり難しいですね。

厳選した成分を使ったETVOS商品
あとはそのエトヴォスの基準の原料を探してくるっていうのが非常に難しくて。
なので、化粧品の展示会とかがあるんですけど、そこは社員みんなで行ってとりあえず情報収集する。
その中でエトヴォスにマッチしたものを探しています。
でも、エトヴォスのコンセプトと合ってなかったら使えないので、セラミドとかモイスチャライジングとかバランシングとか、エトヴォスのコンセプトにあっているのかっていう、情報収集の作業が大変ですね。
あとは真面目にちゃんと成分をたくさん入れているんですよね。
以前の会社でも商品企画をやってましたけど、エトヴォスの中に入って中身を見てみると、まぁ真面目に作っているというか。
化粧品は割と自由なところもあるので、本当にちょっとだけセラミドを配合しただけでも『セラミド入れてました』って言っていい世界なんですよね。
そこにどこまで誠実に効く量をちゃんと配合するかっていうのはその会社のポリシーによってもみなさんバラバラなんですね。
なので、パラパラしか入れてない会社もある中で、エトヴォスはかなり十分な量を配合しているっていうところがあるから、お客さんは効果を実感してリピートしてくださるんだなって思いますね。
Carina:パラベンを入れないで保たせるためにはどう言った成分を使っているんですか
ETVOSさま:まずはですね、パラベンを入れないためにフェノキシエタノールっていう防腐剤を使ったり、それとプラスアルファで防腐剤を兼ねられる保湿剤みたいなものがあるんですね、BGとか。
そういうのも組み合わせによって防腐効果っていうのをぐっとあげられる技術があるので、そういうのを活用して極力防腐剤を少なくするっていう、無駄なものは入れないって感じで作っています。
あとは、シリコンに関してですね。
シリコンを使うと滑るようなテクスチャーが出るんですけれども、そこは植物由来の油とのバランス感になってきますね。
そういうのは組み合わせの妙というか、植物由来のものを工夫して使っています。
だからよく、処方開発の時に『これシリコン入れたら簡単なのにな』って思うんですけどね(笑)
Carina:そうなんですね。お話を聞いているだけでも商品開発の大変さが伺えます。
そんなに大変な思いを作られているからこそ、お肌にトラブルを抱えている女性に支持されているんですね。
エトヴォスの商品企画の裏話
Carina:エトヴォスの商品ってニキビケアから最近ではエイジングケアまで色々な製品ラインナップがありますよね。
新しい商品を企画するときは、どう言った点を重視しているんですか?
お客様の声とかから『こう言った製品を作ろう』みたいな感じなんでしょうか?
ETVOSさま:最初は社長の個人的な要望からでしたね。
ニキビに悩んでいる人がたくさんいるということで。
結構これから新しく作ろうとするものは、例えばエイジングラインとかは、社長の年齢とともに『年取るとこういう悩みがあるね』みたいなところから始まったりします。
『エイジングと敏感肌にどうやって立ち向かっていけばいいんだっけ?』みたいなことから製品が作られていく感じですね。

製品の説明をしてくださるご担当者さま
あとはお客様の声も多いですね。
ヘアケアとかもそうです。
エトヴォスは社長の肌悩みとともに成長していっているっていうのが正直なところではあるので、社長が20代の頃はやっぱり皮脂とかテカリとかそういったものが多いので、そういった製品がありました。
今社長が40を超えたので、エイジング系のものが手厚くなっていて、お客様と一緒に育っていくってそういった感じではありますね。
40年後は80代に向けたラインを作るかもしれないですよね(笑)
結構メディアとかプレスの方も、『こういうの作って欲しい』とか、そういう声をみなさんが言ってくださるんです。
ETVOSは『こういうの欲しい』みたいなことを言っても応えてくれるブランドって思われてるのかなって思いますね。
あと、アンケートを取ると、みなさんかなり熱心に書いてくださるんです。
アンケートの最後の『その他ご意見ありましたら』っていうフリーアンサーのところってみんな大概スルーしていっちゃうんですけど、エトヴォスのお客様はみんなすごく商品のことを思ってくれていて。
例えばなんですけど、ヘアケアの香りについてコメントいただいた際、香りがトップノート、ミドルノート、ラストノートっていう三角形のピラミッドになっているんですけど、『なんかラストノートのこの香りをもうちょっと強くしたほうがいいんじゃないんですか』みたいな声をいただいたりとか。
ありがたいですね。
本当に、エトヴォスはお客様とともに成長していっているブランドだなと感じていて、これからもそうありたいと思っています。
最後に
今回はエトヴォスの大阪本社にお邪魔して商品企画とPRのご担当者様に話を伺ってきました。
ミネラルコスメでお肌への優しさを考えている会社なんだろうなと思っていたのですが、私が思っていた以上にお客様に寄り添っている会社でした。
特に印象的だったのが、
- 肌の構造やメカニズムにあったものを取り入れている
- 肌への優しさとクオリティの両立
- 成分はコンセプトとあっているものを使う
- お客様と一緒に育っていくブランドである
という点です。
社員の方のETVOS愛も伝わってきて、これがエトヴォスの製品のクオリティを築き上げているんだなとも感じました。
スキンケアはお肌に毎日つけるものだから、エトヴォスのように寄り添って肌に本当にいいものを、そして実感できるものを作ってくれる会社は本当に素晴らしいですね。
熱狂的なファンが多いのも頷けます。
エトヴォスのスキンケアの主軸である
と、ミネラルファンデーション
については、スキンケアアドバイザーのCarinaがレビューもしています。
今回の話の中で気になったアイテムがあった人はぜひ参考にしてみてください◎